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2020.12.02

野球×ランニング

12月となり野球はオフシーズンとなりました。さて、野球のオフシーズンの練習はどんなことをイメージするでしょうか?

基礎体力の向上。多くの方はランニングや、筋トレなど体力の向上を図る練習やトレーニングを想像すると思います。なんとなく野球のオフシーズンは「走る」ということをイメージするかと思います。

野球においてランニングトレーニングですが、

まず、野球というスポーツの特性を考えてみてください。野球で走る場面はどんな時でしょう。打ってからのベースランニング。打球を追って走る。カバーリング。ランナーとしての走塁。細かいことを言えばまだまだあるかと思いますが、これらの走る場面で、選手はどのくらいの距離を走るのでしょう?

長くても100m。スリーベースヒットを打ってベースランニングをしてもせいぜい100mくらいです。ほかの多くは30mくらいでしょうか。内野手など打球を追う際は10mくらいの短ダッシュになります。野球では特に走る練習は「ピッチャー」!というイメージですが、試合ではピッチャーが一番走りません。( ´∀` )

野球というスポーツを考えれば、必要な能力は短距離ダッシュのスピードということになります。つまり野球のランニングトレーニングはダッシュでいいのです!それも30m~100m以内の距離で十分です。

もっと言えば野球は打つ、投げる、走る。どれをとっても瞬発的な動きになります。サッカーやバスケットの様に動き続けるスポーツでもありません。ですので、短距離のダッシュをトレーニングすることで、瞬発力も鍛えられ、スイングスピードが上がり、腕の振りや、ボディーターンが速くなる。野球のパフォーマンス向上にも役立つでしょう!

なぜ多くの野球少年はたくさん走るのか?200mのインターバル走。10キロ走などの長距離。野球のオフシーズンになると決まってこのようなメニューが組まれることも多いかと思います。野球に特化すれば上記で示した通り、あまり意味をなさないトレーニングになってしまいます。

ピッチャーはスタミナが必要だから走る体力が必要?確かに長いイニングを投げるにはスタミナが必要です。しかし長距離や、インターバル走を速く走れる体力は必要ではない。必要なスタミナは短ダッシュを繰り返し行える体力です。

実際プロ野球のピッチャーやメジャーリーガーがみんなインターバル走や長距離が速いかと言えば、そんなことはないのです。

しかし、走るというのはスポーツの基本でもあり、上半身の力の抜き方や、力の伝え方を覚える、全身のバランスを鍛えるには欠かせないトレーニングです。走らなくてもいいということではなく、競技に合ったランニングをすることで、オフシーズンにより大きな成長をすることが出来ると思います。