2021.02.18
NOBLESSEパーソナルトレーニングジム
今回のテーマは”インナーマッスル”です。
インナーマッスルは体の深部に位置する筋肉で、実際に触ったり、見たりというのはできませんが、スポーツパフォーマンスを向上させるためにとても重要な役割を果たします。
インナーマッスルの大きな役割は、大きな力を発揮するためのアウターマッスルの力を効率よく伝えるための、伝達能力を向上させてくれることです!
いくら大きな筋肉を持っていても、アウターマッスルの深部に位置するインナーマッスルが働かないと力が発揮されません。
投球動作では肩関節を支えているインナーマッスルがローテーターカフ(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋)です。肩関節というのは基本的には”緩い”関節です。可動域が大きく、自由度も高いです。インナーマッスルが弱いと、投球動作の際に肩の関節の緩さから炎症が起きることがあります。
インナーマッスルを鍛えることによって、肩関節の”締まり”が生まれ、関節が安定します。肩関節が安定することによって、ケガの防止に繋がりますし、投球時の力の伝達がスムーズになり、広背筋・僧帽筋・三角筋・上腕筋への力が伝わりパフォーマンスが向上し、スピードも上がっていくと考えられます。
腹筋や股関節周りにも大切なインナーマッスルがあります。
腹筋のインナーマッスルは腹横筋と言い、体幹部の安定性を高めてくれます。肩同様、大きなアウターマッスルを体幹部に付けていても、土台がグラグラの状態では力が出ないことが想像できると思います。腹横筋にしっかりと力が入ることでバランス能力も向上して、力を伝達することが出来るのです。
インナーマッスルを鍛えよう!大切なのはインナーマッスル!というトレーニングの紹介が流行りではありますが、一つ理解しておいて頂きたいのは、インナーマッスルはアウターマッスルの補助的役割であることです。
インナーマッスルを鍛えても発揮する力の効率が良くなるということで、その人の持つパワーそのものが上がったわけではないということです。従って、プレーが劇的に飛躍するものではないということです。
つまり、インナーマッスルさえ鍛えていればパフォーマンスが向上するというものではなく、アウターマッスルと両方鍛えることでパフォーマンスが向上します。
アウターマッスルでパワーを向上させたうえで、ケガや伝達能力向上のためにインナーマッスルを鍛えることが正しいのです!